Tuesday Aug 13, 2024

三人の黒いお姫さま

東インドが敵に包囲され、敵は600ドル受け取るまで囲みを解こうとしませんでした。それで町の人々は、そのお金を調達できるだれでも市長にする、と太鼓を打ってお触れを出しました。さて息子と海で漁をしていた貧しい猟師がいましたが、敵がきて、息子をとりこにし、代わりに父親に600ドルくれました。それで父親は行って町のお偉方にお金を渡し、敵は出ていき、猟師は市長になりました。すると、「市長様」と言わない人はだれでも縛り首の死刑にする、というお触れが出されました。
息子は敵から逃げて、高い山の大きな森に来ました。山が開いて、息子は大きな魔法の城に入りました。そこでは椅子、テーブル、ベンチがみんな黒い布をかけられていました。するとすっかり黒ずくめで顔だけが少し白い3人の若い王女がやってきました。王女たちは息子に、怖がらなくていいのよ、あなたを傷つけたりしないわ、あなたは私たちを救うことができるの、と言いました。息子は、どうしたらよいかわかりさえしたら、喜んでそうしますよ、と言いました。すると王女たちは、まる一年自分たちに話してはいけないし、見てもいけない、欲しいものはただそう言えばよい、もし自分たちがあなたに答える気があればそうするから、と言いました。
しばらくそこにいたあと、息子は父親のところに行きたいと言いました。すると王女たちは、行ってもよい、お金の入っているこの財布を持っていくがよい、このコートを着なさい、一週間でまたここにもどらなくてはいけませんよ、と言いました。それから息子は持ち上げられ、あっという間に東インドにいました。息子は猟師の小屋にもう父親を見つけられなかったので、貧しい猟師はいったいどこだろう?と人々に尋ねました。すると人々は、そう言ってはいけない、さもないと縛り首になるよ、と息子に言いました。それから、父親のところへ行き、「猟師、どうやってここにいるんだ?」と言いました。すると父親は「そう言ってはいけない。もし町のお偉方がそれを知ったら、お前は縛り首になるよ。」と言いました。
しかし、息子はやめようとしなかったので、首つり台へ連れていかれました。そこにいるとき、息子は、「皆様方、どうか古い猟師の小屋へ行く許可をください。」と言いました。それから自分の古い仕事着を着るとお偉方のところに戻り、「今度はわかりませんか?私は貧しい猟師の息子じゃないですか?この服を着て、父母のためにパンを稼ぎませんでしたでしょうか?」と言いました。これで父親は息子をわかり、息子に謝り、家へ連れて帰りました。それから息子は自分におこったあらゆることを、高い山の森へ入っていき、山が開いて、魔法の城へ入り、そこではすべてが黒く、顔が少し白い他は黒い三人の若い王女がじぶんのところにきて、自分にこわがらないようにと言い、自分が王女たちを救える、と言ったことを語りました。
すると母親が、それをするのはいいことじゃなさそうだね、聖いろうそくを持っていって、王女たちの顔に沸騰したロウを落としてみるといいよ、といいました。息子はまた戻りました。そしてとても怖かったので、王女たちが眠っていたとき顔にロウを垂らしました。すると顔はみんな半分白くなりました。それから三人の王女は三人ともぱっと起きあがり、「このいまいましい犬め、私たちの血がお前に仕返しを叫ぶぞ。もうこの世にうまれている誰もいない。私たちを救うことができる誰もこれからも生まれないだろう、まだ私たちには7本の鎖につながれている三人の兄弟がいる。兄弟にお前をずたずたにひきさかせてやるぞ。」と言いました。それから城中に大きな悲鳴が聞こえ、息子は窓からとび出て脚を折りました。そして城はまた地中に沈み、山がまた閉じて、城がどこにあったのかだれもわかりませんでした。

このエピソードはPodbean.comがお届けします。

Copyright 2024 Podbean All rights reserved.

Podcast Powered By Podbean

Version: 20240731